楠田育英会の給付型奨学金
対象者
大学(大学院、短期大学を除く。以下同じ)第二年次(医学部は第四年次)以上に在学し、学業・ 人物ともに優秀かつ健康であって、学資の支弁が困難と認められる者。
本育英会の趣旨に則り、自己の専門分野の知識及び経験を生かして将来社会に寄与する志しを有する者。
知識及び経験を社会で生かすため、或いは社会に寄与することを目指し、学内外での活動・ボランティア活動などの実践活動を積極的に行っている者。
採用人数
13人
併用
可能
提出書類
1) 応募の理由と将来の抱負
2) 大学の在学証明書
3) 大学の成績証明書
4) 推薦状(応募者を直接指導できる立場の方)
5) 家計支持者の所得証明書
6) 写真(タテ5×ヨコ4cm正面上半身) 1枚(願書に貼付)
採用された場合
選考委員会の採否結果を、5月下旬までに大学経由で、応募者宛通知します。選考された方からは、下記の書類を新たに提出していただきます。
* 誓約書
* 身体検査証(学校保健法による定期検診または医師の健康診断書)
* 住民票等家族の状況がわかるもの
奨学生の義務
奨学金給付については、第1回及び第2回の指定された日時と場所において、必ず本人が直接受領することとします。第一回は2025年6月29日。
奨学生は規定を遵守し、年1回の研修会(原則として11月第2日曜日)に参加するなど、奨学生としての責務を果たし、毎年度末、活動状況報告書及び学業成績を理事長あてに提出して下さい。
奨学金の金額と期間
月額 30,000円を、奨学生として採用したときから、正規の最短修業年限の終期まで
留学との関係
海外に留学、休学している間も、理事会で承認された場合には、当育英会奨学生としての資格があります。しかし奨学金給付期間は奨学生として採用されたときから、正規の最短修業年限の終期までです。
応募方法と期間
学校を通して応募します。学校への応募期限は学校によって異なりますが、2025年4月中旬までが多いようです。
提出課題
応募の理由と将来の抱負の作文あり
原則として手書き不可、横書き1500字以上。
受かるコツ
当団体は公式サイトにて、あなたのこれまでおよびこれからのボランティアなどの活動を選考基準として重視すると明言しています。
それらの活動に関する「将来の抱負・現在の活動・直面する課題についての記述内容を重視して採用を決定します」。
その際に、上述のように、あなたがこの団体の趣旨を理解するよう求めています。
その趣旨は公式サイトで、こういわれています。
「楠正成の子孫といわれる楠田英世は、佐賀藩士であったが、戊辰戦争における功績により、新潟知事、大学少丞、大丞、司法大丞、明法権頭、元老院議員等を歴任したのち、明治33年男爵をさずけられた。明治初期の司法省の基礎を固める役割を担い、また明法寮を提唱することで、人材の育成に貢献した。
楠田英世の後男子の後継者が無く、三代続いて養子によって家系が継がれてきたが、現行憲法の時代になり、楠田洲が受け継いだ先祖伝来の私財を直接社会に役立てることを計画、相続人菅谷孝子が設立発起人となって他の賛同者の協力を得、将来社会に貢献できる有為の人材育成を目的として奨学金給付を行う財団、楠田育英会の設立を準備、楠田洲死去半年後の平成5年2月文部省(当時)の許可を得て、本育英財団が設立された」。
さらに、公式サイトにて、求められる奨学生の基準がこう説明されています。すなわち、選考基準がこう説明されています。
「楠田育英会の奨学生には、まず「自己を活かして他者に役立つ志」を期待しています。各自が本当に充実した人生を送るには、自分の特徴を生かして自分らしく生きることが必要です。同時に、自分のためだけに生きているときには味わえない本当の充実感を経験するのは、他者に役立っていると思えるときでしょう。また奨学金が給与であるため、自分の勉強に役立てたものは何らかの形で社会に還元して頂きたいと考えました。そこで応募者には、第一に、分野を問わず自分の専門をいかして将来社会に貢献する志のあることを条件としています。また第二に、他者に役立つ志の証として、社会福祉活動、ボランティア活動等の経験があれば望ましいとしました。
更に、本育英会の奨学生としては、〈 Think globally, act locally 〉を心がけてほしいと望んでいます。島国の日本にこれまで欠けがちであった世界への関心、広い視野というものが、これからの日本を担っていく若者には必要であること、そして机上の空論ではなく、学んだことを実践する力、理想を実現する能力を身につけて欲しいからです。
最後に、こうした志をもった、様々の分野の方たちが交流する機会をもつことで、その連帯が、新たな力を生み出すことを期待しています」。
よって、あなたがこのような人材であるということをアピールすることが必要です。あなたが自己の専門分野の知識及び経験をどのように生かして将来社会に寄与するのか。
これまでそのためにどのようなことを行い、どのような問題に直面し、それを乗り越えようとしてきたのか。それらの点を論じましょう。
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出典 公式サイト
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