G-7奨学財団の給付型奨学金
対象者
日本国内の高専(専攻科のみ)、大学あるいは大学院に在籍する者(ただし通信制大学及び夜間大学は除く) で、将来社会的に有益な活動を目指す者であり、日本国籍を有している者。
所得制限
対象期間は令和6年1月~12月末です。給与所得者は支払金額(控除前)、給与所得以外の所得がある者は収入金額から必要経費を差し引いた金額(所得金額)です。
単独(一人)世帯とは所得税法上独立し、金銭的援助がない者とします。
(単位:万円)国公立大学に在学する場合
区分 | 通学形態 | 給与所得世帯 〈収入金額〉 (源泉徴収票の支払金額) | 給与所得以外の世帯 〈所得金額〉 (確定申告書記載の所得金額) |
---|---|---|---|
単独世帯 | 自宅 | 207 | 135 |
2人世帯 | 自宅 | 782 | 374 |
自宅外 | 829 | 421 | |
3人世帯 | 自宅 | 662 | 289 |
自宅外 | 729 | 336 | |
4人世帯 | 自宅 | 742 | 345 |
自宅外 | 800 | 392 | |
5人世帯 | 自宅 | 936 | 528 |
自宅外 | 1030 | 622 |
(単位:万円)私立大学に在学する場合
区分 | 通学形態 | 給与所得世帯 〈収入金額〉 (源泉徴収票の支払金額) | 給与所得以外の世帯 〈所得金額〉 (確定申告書記載の所得金額) |
---|---|---|---|
単独世帯 | 自宅 | 221 | 147 |
2人世帯 | 自宅 | 835 | 427 |
自宅外 | 882 | 474 | |
3人世帯 | 自宅 | 737 | 342 |
自宅外 | 797 | 389 | |
4人世帯 | 自宅 | 806 | 398 |
自宅外 | 853 | 445 | |
5人世帯 | 自宅 | 1042 | 634 |
自宅外 | 1136 | 728 |
成績制限
学部学生1年生:高校3年間の平均評定値が4.0以上
学部学生2年生以上:直近1年間の標準GPAが3.1以上
※GPAによる評価基準がない大学の場合は、次の計算方法を用いてGPAを算出します
GPA=(Point×単位数)合計 / 取得単位数
標準GPA=GPA / 標準化定数×4
【5段階評価の大学の場合】
評価評号 | Point | |||
---|---|---|---|---|
秀 | AA | S | A | 5 |
優 | A | A | B | 4 |
良 | B | B | C | 3 |
可 | C | C | D | 2 |
合 | D | D | – | 1 |
不合格 | F | F | F | 0 |
標準化定数 | 5 |
【4段階評価の大学の場合】
評価評号 | Point | |||
---|---|---|---|---|
秀 | AA | S | A | 4 |
優 | A | A | B | 3 |
良 | B | B | C | 2 |
可 | C | C | D | 1 |
不合格 | D | D | F | 0 |
標準化定数 | 4 |
【3段階評価の大学の場合】
評価評号 | Point | ||
---|---|---|---|
優 | A | S | 4 |
良 | B | A | 3 |
可 | C | B | 2 |
不可 | D | C | 0 |
標準化定数 |
併用
他の奨学金制度との併用・併願は可
※ただし、支給額を調整することがあります
採用人数
100人程度
選考方法
(1)選考の流れ
①形式審査
提出された申請書類について、応募の要件(申請書締め切り日、申請者の応募資格、必要書類の有無、記載不備等)について審査します。
応募の要件を満たしていないものは、以降の選考の対象から除外されます。
②書類選考
申請書類を基に、外部有識者等により構成される選考委員会にて評価します。
在学中の専攻内容や将来の希望進路等を踏まえ、なぜその進路を希望しているのか、その希望進路に向けてどのように取り組んでいるか、
どのように社会貢献できる人材となっていきたいか等を確認します。
③面接選考(オンライン)
書類選考を通過した申請につき、面接選考を行います。
④最終選考
書類選考及び面接選考の評価を踏まえ、選考委員会で助成対象候補及び助成金額案を決定します。
⑤助成対象者の決定
選考委員会で決定された助成対象候補及び助成金額案を踏まえ、当財団の理事会が助成対象者及び助成金額を決定します。
留学について
海外留学の場合は、留学期間中の単位が国内在籍大学の単位とみなされることが必要です。休学し、海外留学を行う場合は要件をみたさないものとします。
奨学生の義務
誓約書等の提出、半年ごとに活動報告書の提出、通期報告として年度末の成績証明書および令和8年4月の在学証明書(または卒業証明書)の提出、半年毎に開催する報告会(オンライン)への参加。
奨学生交流会(新旧の奨学生が一堂に会し、先輩からの談話や参加者の近況報告等を通じて親睦を深め、自身の将来設計の参考となる情報交換ができる奨学生交流会)への参加。
下記の場合、速やかに当財団事務局へ届け出てください。
①所属先、住所、電話番号やメールアドレス等、連絡先を変更したとき
②進級できなかったとき
③休学又は復学したとき
④退学したとき
⑤その他、奨学金給付の継続にあたって必要となる事項に変更があったとき
②~⑤の場合、財団事務局で事情を確認し、前記「6.(2)奨学金の休止又は廃止」に準じて、奨学金支給の休止、廃止、または再開を判断します。
奨学金の支給休止又は廃止
奨学生が次のいずれかに該当することとなったときは、奨学金の支給を休止又は廃止をすることがあります。
奨学金の廃止の事由(下記③~⑨)に該当することとなった場合で、故意若しくは重大な過失による違約・違反が認められた場合には、奨学金の一部若しくは全部の返還を求めることがあります。
①やむを得ない事情により大学を休学又は長期にわたって欠席したとき(休止又は廃止)
②学業又は素行などの状況により指導上必要があると認めたとき(休止又は廃止)
③傷い疾病などのため成業の見込みがなくなったとき(廃止)
④学業成績又は操行が不良となったとき(廃止)
⑤在学する大学における学籍を失ったとき(廃止)
⑥当財団の事務局と連絡が取れなくなったとき又はその指示や指導に従わなかったとき(廃止)
⑦当財団の名誉を傷つけ又は著しく迷惑をかけたとき(廃止)
⑧奨学金事業に関して当財団に対する虚偽の申請または報告を行ったとき(廃止)
⑨前各号のほか、奨学生として適当でない事実があったとき(廃止)
なお、病気など、やむを得ない事情がある場合は、状況説明書をご提出いただき、その内容を当財団事務局で確認のうえ、対応を決定します。
奨学金の金額と期間
最大120万円で1年間
※奨学金の使用目的と金額の関係
当財団では、奨学金の使途について特に制約を設けていませんが、原則として、学業に邁進するために必要となる経費(学費や下宿家賃等)への充当を想定しています。
そのため、応募書類において、在学中に必要と想定される費用と想定収入(他奨学金の受給状況等)を確認のうえ、支給額を決定します。ただし、奨学金支給開始後であっても、奨学生として社会的に著しく不適切な使途への使用が判明した場合は、奨学金支給を休止又は廃止することがあります。
支給は6ヶ月に一度とし、6ヶ月分を助成対象者の日本国内の銀行口座に振り込みます。
応募の方法と期間
2025年4月1日~4月20日(消印有効)まで、学校を通して応募します
提出課題
小論文等あり。申請書類にて、在学中の専攻内容や将来の希望進路等を踏まえ、なぜその進路を希望しているのか、その希望進路に向けてどのように取り組んでいるか、どのように社会貢献できる人材となっていきたいか等を記します。
受かるコツ
財団はこの奨学金の目的について、「次代を担う創造的で豊かな人間性を備えた人材の育成に寄与することを目指しています」と記しています。この点を踏まえて、あなたがそのような人材とアピールしましょう。
申請書での小論文の主なテーマの一つは、端的に言えば、あなたが現在の学部等で学んだことを活かして、卒業後にどのように社会貢献したいかということです。
その回答のヒントを示しましょう。
建築学部の場合
建築学部では、主に建築物や都市・地域空間の設計や建設について学びます。
・環境問題に対処するために。
日本は多くの海外の国と異なり、建築物を建てても百年以内に壊してしまうことが多い。
地震などの自然災害による倒壊なども原因になるが、利用目的を変えるのに伴って建物ごと作り変えることが多い(特に都市部では)。そのため、建築関係の膨大な量のゴミがでてしまう。
そこで、再生可能な建材の利用で、環境問題に取り組む。ほかにも、環境への負荷がより小さい建材を開発し、建物に関して持続可能性を高めたい。
・文化の発展・継承のため。
伝統はしばしば、建物という形を伴って継承される。神社や仏閣のみならず、演芸場や相撲などの国技館のように。
文化が時代に適応してゆるやかに変化するように、それらの建築物もゆるやかに適応していくもの。その文化の継承のプロセスに関わり、文化を支えていきたい。
・防災への貢献
日本は世界的にみても自然災害の多い国。地震、台風の風害や水害、噴火など。気候変動などでその被害は深刻に。防災に建物と空間設計で貢献したい。夏の酷暑を和らげるような建材の開発や利用のように、自然の脅威を和らげる仕事をしたい。
そのテクノロジーやノウハウは世界でも役立てることができる。自然災害で苦しむ国は多い。貧しい国ほど、防災技術を持たず、その被害は甚大となる。防災を通して国際貢献したい。
・観光立国への貢献
日本は豊かな自然と文化を持つ国である。そのことは多くの外国人に知られており、観光客はどんどん増えている。日本政府も観光立国を目指しており、観光収益を重要な税収と見込んでいる。
建築物は観光資源の一つになりうる。上述の伝統的な建物だけでなはない。新しいランドマークとなるような建物をつくることににょって、観光客を引き寄せることもできる。
あるいは、魅力的な都市や地方の空間を設計することでも、観光客を呼び寄せられる。
他方で、観光立国はオーバーツーリズムの問題を引き起こしかねない。観光客が限られたスペースに殺到すれば、様々な問題が起こる。空間設計んあどによってこの問題に取り組むことで、この点でも観光立国に貢献したい。
※その他の学部・学問にかんするヒントはこちらへ
こちらの奨学金も要チェック
(現在募集中)大学生1年生と2年生の返済不要な国内向け奨学金(2025−2026年
(現在募集中)大学生3年生と4年生の返済不要な国内向け奨学金(2025−2026年
大学院生がもらえる国内向けの返済不要な奨学金リスト(2025−2026年
高校生がもらえる返済不要な国内向け奨学金(2025−2026年
大学生の海外留学の返済不要な奨学金リスト(留学先の限定なし)(2025−2026年版
大学院生の海外留学の返済不要な奨学金リスト(留学先の限定なし)(2025−2026年版
出典 公式サイト
https://g-7foundation.or.jp/syougaku.html