まずハーバード大学とその奨学金を、 次にカリフォルニア工科大学とその奨学金制度を紹介します。
ハーバード大学(Harvard University)とは?国や場所と創設者
ハーバード大学はアメリカのマサチューセッツ州にある世界的な名門校です。1636年、当時イギリスの植民地だった頃に、植民地政府によって設立されました。「ハーバード」という名前は当時の大口寄付者のジョン・ハーバードにちなんだものです。
世界大学ランキング(偏差値)と難易度
ハーバード大学は世界の有数のトップ校です。タイムズ高等教育の世界大学ランキング2026では、5位です。QS世界大学ランキング2026では、第5位です。シャンハイ世界大学ランキング2024では、堂々の世界第一位です。
ハーバード大学には、24000人ほどの学生が在籍しています。教職員は20000人ほどです。
留学生の入試合格率は1−2%ほどです
卒業した有名人
当大学は世界的に著名な人物を輩出してきました。たとえば、アメリカ大統領としては、独立して間もない頃のジョン・アダムス、20世紀のセオドア・ルーズベルトとフランクリン・D・ルーズベルト、ジョン・F・ケネディ、バラク・オバマなどです。
他には、ラルフ・ワルド・エマソン、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー、ノーマン・メイラー、ヘレン・ケラー、スーザン・ソンタグ、アマンダ・ゴーマンなどがいます。物理学者のロバート・オッペンハイマー、経済学者のアマルティア・セン、天文学者のベンジャミン・パースとニール・ドグラース・タイソンなども有名です。
日本人がハーバード大学に入るには
コッペルマン・グループという会社が留学生向けに大学進学サポートのサービスを提供しています。その専門スタッフは留学希望者全般に向けて、ハーバード大学への入り方のポイントを説明しています。
その大部分はいわば常識的な内容ですが、おおむねよくまとまっているといえます。そこで、以下では、その説明を踏まえつつ、日本人がハーバード大学に合格するポイントを説明します
入るためのポイントはこちら
① 早めの準備が必須(最低2年、理想は3〜4年)
- SAT/ACT、TOEFL/IELTSは短期戦ではなく、長期的な対策が必要。
- 英語が母語でない日本人は特に早めの準備が有利。
- 高1〜高2の段階で動き始めるのが理想。
② 専攻(Concentration)は“戦略的に”選ぶ
- ハーバードの学部生のほとんどは 文学士(AB)。
- 「理学士(BS)の方が真面目に見える」という誤解は捨てる。
- 人気専攻(CS、応用数学、経済、政治学)は合格者数が多く、選びやすい。
- マイナーすぎる専攻は避けた方が安全。
③ 興味分野に沿った“証明できる”課外活動を作る
日本の高校はクラブ活動の種類が限られているため、
自分で活動を作る or 外部プログラムを活用するのが重要。
例:
- 研究 → 大学研究室のサマープログラム、オンライン研究講座
- 文系 → 学校新聞、noteでの発信、外部メディアへの寄稿
- CS → アプリ開発、コンテスト、オープンソース貢献
- 経済 → データ分析プロジェクト、ビジネスコンテスト
※活動は 検索して確認できる形 にしておく(信頼性のため)。
④ 出願書類(エッセイ・活動)に一貫性を持たせる
- 「専攻の興味 → 課外活動 → 実績 → エッセイ」が一本のストーリーになることが重要。
- 日本の“内申点”のような総合評価ではなく、ストーリー性と独自性が重視される。
⑤ 留学生枠は狭い(全体の約15%)
- 合格率は 2%未満。
- だからこそ、突出した強みと一貫性が必要。
- 「普通に優秀」では届かないので、戦略が必須。
まとめ
「早く準備し、専攻を戦略的に選び、興味分野に沿った実績を“証明できる形”で積み上げ、出願書類を一貫させること」
ハーバード大学のキャンパスはどんな感じ?
学部
学部や学科については、50程度の専攻を学ぶことができます。日本の大学で学べる専攻はだいたいハーバードでも学べます。大まかに分類すると、
文学・語学、 歴史・文化研究、 哲学・宗教学、 教育学、 法学、 経済・経営・ビジネス、 政治学・国際関係、 社会学・社会科学、 心理学、 数学・統計学、 物理学、 化学、 生物学・生命科学、 地球科学・環境学、 工学、 情報科学・コンピュータ科学、 医学・公衆衛生、 歯学、 看護・医療関連科学、 芸術(美術・映像・デザイン)、 建築・都市計画、 農学・農業関連科学、 リベラルアーツ・総合科学
学費
学費は、2024-25年の場合、年額56,550ドル(840万円ほど)です。ほかに、保険などの医療サービスで1,592ドル、住居で12,922ドル、学生サービスで3,534ドル、食事で8,268ドルほどです。合計 すると、年額82,866ドル(1250万円ほど)です。
入学に必要な英語力
TOEFL(iBT)で80点以上
(IELTS)アカデミック6.5点以上
ハーバード大学の返済不要な奨学金
そもそも、ハーバード大学の奨学金と学費の仕組みはどうなっているのでしょうか。
まず、学生の学費はどのように計算されるのかをみてみましょう。当大学の担当者が学生家族と話し合い、家族が負担すべき学費等を計算します。学費等はご家族の収入、資産、全体的な経済状況をもとにして計算されます。多くのご家族にとって、これは世帯収入の 0 ~ 10 パーセントです。
たとえば、家族の年間収入が 85,000 ドル未満のの場合、予想される学費などはゼロです。年間収入が 85,000 ドルから 150,000 ドルの家族は、収入の 0 パーセントから 10 パーセントを学費などとして支払うことになります。
多額の資産を持つ家族はより多くの支払いを求められますが、住宅資産や退職資産は学費などの計算で考慮されません。
当大学の奨学金などで費用を賄う
当大学は、資格のある学生に奨学金を提供します。留学生はアメリカ人学生とまったく同じ奨学金を受けられます。
奨学金受給の審査基準は学業成績などの能力ではなく、経済的必要性です。当大学の奨学金は学生の経済的ニーズを100%まかないます。
ただし、ここでの奨学金の中には、一般的には奨学金とみなされていないものがカウントされています。それは、学生自身によるキャンパス内での労働です。
当大学のすべての学生は大学費用をみずから負担することが求められます。当大学の奨学金の支給額には、学生自身の収入から期待される標準的な負担額が含まれます。 学期中の労働を通じて標準額を拠出することが求められています。
ほとんどの学生は学生負担分を返済するために働いており、キャンパス内の仕事は豊富で多様です。一部の学生は、期待される負担分を補うために外部の奨学金やローンを利用しています。
ハーバード大学はどんなところ?公式紹介動画
奨学金の例
URAFカンファレンス資金
趣旨
ハーバード大学の学部生が独自の独立した研究 (ポスターまたは論文) を学術会議で発表することをサポートします。
対象者
ハーバード大学の学位取得を目指す学生であり、業成績および規律面で優秀な学生
奨学金の金額
国内の会議資金は通常 1,000 ドルまで。
海外でのプレゼンテーションを支援する賞金は 1,500 ドルまで
学生は学年ごとに 1回だけ、 会議資金を受け取ることができます。
条件
発表はハーバード大学の教員の指導の下で実施する必要はありません。
応募方法と期間
大学に直接応募します。随時応募できます。
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ハーバード大学研究プログラム (HCRP)
趣旨
ハーバード大学研究プログラム (HCRP) は、ハーバード大学所属の教員の指導のもとで学生が主導する独立した学術研究や創造的な取り組みを支援するために資金を提供します。
HCRP の受給者は、全体的な研究プロジェクトの開発、指導、準備において自主性を発揮します。
対象者
ハーバード大学で学位取得を目指す学生で、
業成績および規律面で優秀な学生。研究プロジェクトの教員スポンサーがハーバード大学の教員であること。資金援助を受けた学期の期間中、当大学に在籍すること。
※奨学金は、学年の秋学期と春学期、および夏学期に利用できます。すべての専攻の学部生が応募できます。
採用率
応募者の8割ほど
奨学金の金額
最大1千ドル。夏季は6千ドルまで。
応募方法と締切
2025年3月16日までに、大学に直接応募します。
この奨学金の特徴
ハーバード大学の奨学金は、留学生もアメリカ人学生と同じ基準で対象になる、経済的必要性に基づく支援制度です。学業成績や受賞歴によって金額が決まるのではなく、家族の収入、資産、全体的な経済状況をもとに、家庭がどれくらい負担できるかを大学が判断します。家族の年収が一定以下の場合、家庭負担がゼロになることもあり、年収が高めの家庭でも、収入の一部だけを負担する形になる場合があります。ハーバード大学は、学生の経済的必要性を100%満たすことを基本方針としており、世界トップレベルの大学でありながら、経済状況によっては大きな支援を受けられる可能性があります。
この奨学金が向いている人
この奨学金が向いているのは、ハーバード大学に挑戦できるだけの学力、活動実績、英語力を持ちながら、年間1000万円を超える留学費用を家庭だけで負担するのが難しい人です。とくに、世帯収入がそれほど高くない家庭や、学費・生活費を全額自己負担するのが現実的ではない家庭にとっては、非常に重要な制度です。また、入学後に研究発表や独立研究に取り組みたい学生には、URAFカンファレンス資金やハーバード大学研究プログラムのような追加的な研究支援も役立ちます。単に大学に入るだけでなく、入学後に研究・発表・学術活動へ積極的に取り組みたい人にも向いています。
応募前に注意したい点
注意したいのは、ハーバード大学の奨学金は、いわゆる学費全額免除だけで完結する制度ではなく、学生本人の標準的な負担分も含めて考えられていることです。学生自身が学期中のキャンパス内労働などを通じて一部を負担する前提になる場合があります。また、URAFカンファレンス資金やハーバード大学研究プログラムは、入学前の学費対策というより、入学後の研究活動を支援する制度です。出願前の段階では、まず入学審査に耐えられる準備を進めること、同時に家庭の経済状況を正確に説明できる資料を用意することが重要です。ハーバード大学は合格率が非常に低いため、奨学金制度の手厚さだけで判断せず、出願書類、英語力、課外活動、研究関心まで早めに整える必要があります。
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そのため、このページでも「奨学金を知る」で終わりではなく、
自分に合う制度を探す → 応募準備をする → 必要に応じて教育費や進路全体も考える
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まずは、今申し込める奨学金を広く把握するための入口です。
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次に、気になった奨学金について、応募判断に必要な中程度の詳しさで概要をつかむためのページです。
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制度によっては細かな条件変更や締切変更(2次募集など)があるため、正式情報の確認が大切です。
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参考ページ
カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)とは?
カリフォルニア工科大学はアメリカのカリフォルニア州にあるトップ大学の一つです。1891年に設立されました。マサチューセッツ工科大学とともに、工科大学としては世界トップ2の大学といえます。
トップ校としては、学生数が少ないのが特徴です。大学生が1000人程度、大学院生が1400人程度です。
世界大学ランキング(偏差値
当大学は教育と研究で世界的に高い評価を得ています。タイムズ高等教育の世界大学ランキング2025では、7位です。QS世界大学ランキング2026では、10位です。シャンハイの世界大学ランキング2024では、8位です。
卒業した有名人:ノーベル賞や日本との関係
当大学は多くの優れた卒業生を輩出してきました。たとえば、ノーベル賞受賞者を17人出しました。ほかにも、数名の宇宙飛行士、航空宇宙ビジネスの重鎮、アイスランドの首相のステイングリムール・ヘルマンソン 、イスラエルの大臣のシェ・アレンスなどもいます。
産業界では、ホットメールの共同設立者のSabeer Bhatiaインテルの共同設立者で名誉会長のゴードン・E・ムーア、ボーイング社名誉会長のT. A.ウィルソン、ゼログラフィー(コピー)の発明者のチェスター・F・カールソンなどがいます。
日本関連では、ロバート・J・ラングがいます。彼は日本の折り紙に魅了され、数々の作品をつくり、世界的に折り紙アーティストとして知られるようになりました。500以上のデザインがカタログ化され、図解されている、折り紙の第一人者です。彼の作品は、パリのカルーゼル・デュ・ルーブル、ニューヨーク近代美術館、ピーボディ・エセックス美術館、サンディエゴの民芸国際博物館、そして日本の加賀にある日本折紙博物館で展示されています。
学部
学部には、生物学・生物工学部、化学・化学工学部、工学・応用科学部、地質学・惑星科学部、人文社会科学部、物理学・数学・天文学部があります。
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学費など(年額)
学費63,402ドル(950万円ほど)
生活費などを含めた総費用: 90,822ドル(1350万円ほど)
入学に必要な英語力
IELTS:総合スコア7以上、各セクションが7以上
TOEFL:総合スコアが100以上、各セクションが25以上
カリフォルニア工科大学の返済不要な奨学金
カリフォルニア工科大学奨学金
対象者
カリフォルニア工科大学の正規の学生
審査基準
経済的必要性のみ(学業成績は考慮されません)
奨学金の金額と期間
金額は、それぞれの学生の経済的必要性がどれくらいかによって決まります。
更新制であり、卒業までの期間が対象となります。金額は将来の必要性のレベルに応じて変更される可能性があります。
応募方法
大学に学資援助申請書を提出して応募します。
カリフォルニア工科大学はどんなところ?(画像をクリックすると動画が始まります)
公式紹介動画
冠奨学金
趣旨
これらの奨学金は、当大学 が受け取った寄付金によって支えられています。そのため、これらの奨学金は、寄付者の名を冠した奨学金として授与されます。
対象者
当大学の正規の学生
併用
カリフォルニア工科大学奨学金と併用不可の場合あり
審査基準
経済的必要世
学業成績を加味するものもあり
奨学生の義務
1 人以上の寄付者に感謝の手紙を書くように求められることがあります。
奨学金の金額
それぞれ異なります
応募方法
応募の手続きは不要です。十分な経済的必要性があり、1 つ以上の冠奨学金の要件を満たしている場合は、自動的にそれらの奨学金の候補となります。
この奨学金の特徴
カリフォルニア工科大学の奨学金は、主に経済的必要性に基づいて支給される返済不要の奨学金です。正規学生を対象に、学生ごとの経済的必要性を見て金額が決まります。学業成績そのものによって金額が決まる制度ではなく、家庭の経済状況に応じて支援額が変わる仕組みです。また、大学への寄付金をもとにした冠奨学金もあり、条件に合う学生は自動的に候補となる場合があります。冠奨学金の中には学業成績などを加味するものもありますが、基本的には経済的必要性が重要な判断材料になります。
この奨学金が向いている人
この奨学金が向いているのは、カリフォルニア工科大学で理工系分野を本格的に学びたいが、年間の学費・生活費を家庭だけで負担するのが難しい人です。カリフォルニア工科大学は、学部生の規模が小さく、理工系トップ校として非常に競争が激しい大学です。そのため、奨学金を考える前提として、数学、理科、研究活動、英語力などで強い実績を示せることが重要になります。経済的負担を抑えながら、世界トップレベルの理工系教育や研究環境を目指したい人に向いています。
応募前に注意したい点
注意したいのは、カリフォルニア工科大学の奨学金は、金額が一律で決まっている制度ではないことです。支給額は学生ごとの経済的必要性によって変わり、将来の家庭状況によって変更される可能性もあります。また、冠奨学金は条件を満たせば自動的に候補となる場合がありますが、カリフォルニア工科大学奨学金と併用できない場合もあります。寄付者への感謝の手紙を求められることもあります。出願前には、学資援助申請書の提出方法、必要書類、締切を必ず確認し、入学出願と奨学金申請を同時並行で進めることが大切です。
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そのため、このページでも「奨学金を知る」で終わりではなく、
自分に合う制度を探す → 応募準備をする → 必要に応じて教育費や進路全体も考える
という流れで、次に見るべき情報へ進めるようにしています。
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制度によっては細かな条件変更や締切変更(2次募集など)があるため、正式情報の確認が大切です。
さらに、応募を本気で考える方は、奨学金に受かるコツもあわせて確認するのがおすすめです。
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