日本には、たくさんの奨学金があります。奨学金に応募するからには、受かりたいものです。しかし、多くの場合、受かるのは簡単なことではありません。多くのライバル(他の応募者)と競い合って、勝利する必要があるからです。
では、どうすれば受かりやすいのか。応募書類の書き方のコツについては、すでにこちらの記事で説明しています。自己PRなどの書き方のコツです。
その他に、奨学金に受かる可能性を高める方法があります。これらの方法は実践するのに時間がかかる方法です。しかし、その分、受かる可能性を根本的に引き上げることができる方法です。
この記事では、そのような方法を説明します。
受かる可能性を根本的に引き上げる方法を知るには
そもそも、そのような方法をどのように知ればよいのでしょうか。ストレートな方法は、それぞれの奨学金団体の選考・評価基準を知ることによって、です。
これは、奨学金のそれぞれの応募者を合格にするか不合格にするか決めるための基準です。そこで、まずはこの基準を簡単に説明しましょう。
奨学金の選考・評価基準
1,成績
最も重要なのは、成績です。一般的な奨学金なら学業成績です。スポート・芸術の奨学金なら、それぞれの(大会などの)成績です。
もう一つの主要な基準は世帯の経済状況(所得制限)です。成績と経済状況が2つの主要な基準です。これら2つが一定の条件に達していれば、それだけで奨学金に合格できる場合もあります。
2,学内での勉強以外での活動
たとえば、生徒会で頑張ったとか、学校主催のボランティア活動で活躍した、などです。
なぜこれが重要なのか。それは、多くの奨学金では、学校の先生に推薦書を書いてもらうからです。先生が応募者のことを高く評価するには、そもそも、応募者自身がそう評価してもらうようなことをしておく必要があります。
3,学外での社会貢献活動
ボランティアのような社会貢献活動や、地元の地域の役に立つような活動です。
このような活動は高く評価されやすいです。なぜなら、大半の奨学金団体は、将来社会の役に立つような学生に奨学金を与えようとしているからです。
奨学金に受かる可能性を根本的に引き上げる方法とは
以上の選考・評価基準のもとで、応募者の評価が高くなればなるほど、受かる可能性も高くなります。よって、そうなるための方法を知り、実践したほうがよいです。
1,成績をあげる
いちばん重要なのは、成績をあげることです。学業成績なら、まずは学校の成績です。スポーツや芸術なら、それぞれの大会などでの成績です。
成績をあげる一般的な方法は、本人にとって最適な塾や通信教育などを使うことでしょう。もっとも、そのためにはそれ相応の費用がかかります。
塾などの費用を支払うのが難しい家庭の場合はどうすればよいのか。これについては、こちらのページで解決策を説明しています。
2,大会やコンテストなどに出て、目立った功績をあげる
学業関連でも、様々な大会やコンテストがあります。数学オリンピックや論文コンクールなどです。
これらにチャレンジして入賞すれば、アピールポイントとして利用できます。場合によっては、これらは副賞として賞金や留学プログラムを用意していることもあります。
あるいは、そのような入賞の功績が奨学金応募の「要件」になる場合もあります。
ほかにも、英検2級などの試験も役に立ちます。
3,学内で積極的な活動をする
上述のように、学校の先生に推薦書で高く評価されるために、その材料となるようなことを普段から行いましょう。
具体的にはいろいろあるかと思います。ざっくり言えば、学校のためになることや、他の生徒たちのためになることです。あるいは、学校のある地域のためになることです。
4,社会貢献や地域貢献をする
学外でも、定期的に社会・地域貢献活動に参加できるとよいです。
とくに、できるだけ早い時期から、将来の社会貢献の目標を立てることをおすすめします。いまのうちから、その実現のためにできることを少しずつ行うとよいです。
小学生や中学生の頃から将来の社会貢献のために目標を定め、計画をたて、そのために少しずつ努力してきた。
あなたがそのような学生であったなら、高校や大学を卒業し、社会人になっても、きっと社会に役立つことをしてくれるだろうと期待されます。よって、高評価を得やすいです。
他方で、ボランティアなどの社会貢献は実践者の人間としての成長を促すでしょうから、早いうちから行っても損はないでしょう。
注意
ボランティアに参加する場合、小学生や中学生の場合は、必ず保護者などの信頼できる大人といっしょに参加しましょう。有名なボランティア団体のボランティアに参加する場合でも、同様です。
高校生の場合でも、ボランティア中に単独で行動したり、見知らぬ参加者と二人きりで行動したりしないよう気をつけましょう。
ボランティア活動にはいろんな人が参加します。未成年の参加者は危険を避けるための行動と準備が必要です。
5,志望校についてよく調べて、奨学金の願書などを書く
奨学金の中には、大学や専門学校などに進学希望の高校生を対象にしたものがあります。多くの場合、奨学金の願書などにおいて、進学先で何を学びたいか・行いたいかの作文を書くよう求められます。
作文を書く際に、志望校の情報をしっかり調べましょう。志望する学校の学部やコースなどの特徴をしっかりと把握しましょう。あなたがその学部などで何を学び、卒業後に何を実現したいかを書くことになります。
ここで、奨学金の審査員の立場に立って、考えてみましょう。
1,その作文において、どこの大学のどの学部にも通用するような「薄っぺらい」内容が書かれている。
2,応募者の志望校でのみ通用するような「具体的で濃い」内容が書かれている。
どちらが奨学金で受かりやすいと思いますか?あきらかに、2の方です。2の方が、進学のためにしっかり準備していると考えられます。
学業の成就や将来の目標の達成は相当な時間を必要とするものです。あなたがそのための最初の準備をしっかり行っているということを、この作文によって明確に示しましょう。この作文はそのためのよい手段です。
では、そもそもどうやって志望校の情報を知るべきか。ネット検索より、資料請求のほうが効率的です。資料請求もいろいろありますが、使いやすいオススメはこちらへ
6,文章力を高める
この方法については、あまりピンとこない方も多いことでしょう。
多くの場合、奨学金応募時に、作文や小論文・エセーの提出が必要です。それらは大抵の場合に字数制限が設定されています。400字や800字、1200字などです。
これらの決められた字数の制約下で、応募者は審査員にできるだけ多くのことを効果的に説明し、自己アピールする必要があります。そのため、優秀な応募者は常に字数制限とたたかうことになります。
文章力が高ければ、少ない字数でも簡潔かつ効果的に説明し、上手に自己アピールすることができます。よって、あなたを合格させるよう審査員を説得することに成功しやすいです。
反対に、文章力が低ければ、多くの字数を費やしてもなお、たった一つのことさえまともに説明できません。審査員はそのような文章を読んでも何が言いたいのかよく理解できないため、あなたは不合格になる可能性が高いです。
したがって、文章力を高めることが大切です。
条件のよい奨学金ほど、作文や小論文などは提出が必要となっています。しかも、それらの奨学金は応募者数が多いため、字数制限も厳しく設定されています。条件のよい奨学金を得たいなら、しっかり文章力を高めましょう。
文章力を鍛えるための本としては、この本が定番です。大学生以上だったら一度はしっかり読んだほうがよい本ですが、高校3年生くらいでも読むとよいでしょう。
戸田山和久 『最新版 論文の教室: レポートから卒論まで 』2022年、NHKブックス
図書館などで借りて読むのもよいでしょう。ただし、本書は何度も見かえすタイプのマニュアル本です。そのため、「返却期限が来たら返して、また借りる」のサイクルがめんどうなら、買ったほうが楽でしょう。
他方で、海外の奨学金に応募するなら、外国語でエセーを書く必要が出てきます。そのような場合には、有料であっても、あなたの外国語の応募書類をチェックしてもらう専門サービスを使うほうがよいです。
※以上の方法にかんして、より具体的にどうすればよいかなど、この記事は今後も拡充予定です。
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